概要
死者の魂が去った後に残された強い未練や悲しみ、憎しみといった残留思念が、瘴気や魔力と結び付いて生まれたアンデッド。
地下墓地やダンジョン、湿地帯など、死の気配が濃い場所に多く出現し、青白い霊炎の姿で静かに宙を漂う。
脅威度はDランクと高くはないが、その真価は精神へ干渉する幻術にある。
冒険者の心に潜む恐怖や後悔、悲しみを呼び起こし、幻覚によって道に迷わせたり、仲間同士の連携を乱したりする。
その結果、魔物の巣や罠へ誘い込まれ、全滅に至る例も少なくない。
実体を持たないため物理攻撃はほとんど効果がなく、浄化魔法や強い闘気を宿した攻撃のみが有効とされている。
見た目
青白い炎の玉のような姿をしており、音もなくゆらゆらと宙を漂う。
輪郭は曖昧で、風もない場所で静かに揺らめき続ける。その周囲には冷気にも似た不気味な静けさが漂い、近づく者に言いようのない不安を抱かせる。
特徴
フュー・フォウ最大の特徴は、幻術によって見る者の精神へ干渉することである。
過去に亡くした家族や恋人、親友、あるいは思い入れのあるペットなど、対象者が強く想う存在の姿を幻覚として映し出し、警戒心を鈍らせる。
これは実際に姿を変えているのではなく、幻術によってそのように見えているだけである。
そのため、同じフュー・フォウを見ても、人によって見えている姿は異なる。
また、過去のトラウマや悲しい記憶を呼び覚まし、判断力を奪うことも多い。
戦闘能力そのものは低いものの、この幻術によって多くの冒険者を死へ誘ってきた危険なアンデッドとして知られている。
ドロップ品
フュー・フォウの魔石、稀に幻覚耐性を持つ魔力結晶。