概要
世界各地の草原や森林に広く生息する草食獣型モンスターである。
繁殖力が高く個体数も非常に多いため、世界各地で最も身近なモンスターとして知られている。
戦闘能力は低く、冒険者ギルドでは新人冒険者の討伐訓練や依頼の対象として扱われることが多い。
外見
黒くつぶらな瞳と長い耳を持ち、全身がダブルコートのふわふわとした白い毛皮に覆われている。
毛色は純白のみで、茶色や黒色などの個体は確認されていない。
性格
非常に臆病で警戒心が強く、人や大型の魔物の気配を察知すると素早く逃走する。
特徴
発達した後ろ脚による優れた跳躍力と俊敏な脚力を誇り、逃げ足は極めて速い。
通常は戦闘を避けるが、追い詰められると口から「フラッファージェル」と呼ばれる粘液を吐き出して反撃する。この粘液は強烈な悪臭を放ち、衣服や装備に付着すると約十日間は臭いが落ちない。
フラッファーにとって唯一にして最大の防衛手段であり、熟練の冒険者はジェルを吐き出される前に仕留めることを基本としている。
危険性そのものは低いものの、この悪臭攻撃によって討伐後もしばらく装備が使用できなくなることから、冒険者の間では「初心者殺しではなく、初心者泣かせ」と呼ばれることもある。
ドロップ品
毛皮・肉・フラッファーの魔石
毛皮は保温性に優れ、防寒具やペット用の寝床などに利用される。
脚肉は高タンパク・低脂肪で、筋力トレーニングを行う者たちに人気の食材。
筋肉質なため硬いと思われがちだが、火を通すことで程よい歯応えと柔らかさを併せ持ち、癖のない淡白な味わいを楽しめる。
ベルモーシア公国の田舎町エイジェルトンでは、「フラッファー串」が名物料理として広く親しまれている。
フラッファーの魔石は魔道具の素材としてギルドや商人に買い取られる。
しかし、流通量が非常に多いため市場価値は低く、収入源としてはあまり期待できない。
備考
雑草を食べて草原の環境維持に貢献する一方、畑では野菜や穀物まで食べてしまうため、農家からは「ありがた迷惑なモンスター」と苦笑されることも多い。
悪臭を放つフラッファージェルは、農地や家畜を低ランクモンスターから守る忌避剤として研究されている。
しかし、悪臭が長期間残ることや、人間にも強い不快感を与えることから実用化には至っていない。