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リン・セリオール

《氷旋流》を受け継ぎ、父の消息を追いながら単独で活動するBランク冒険者。

リン・セリオールの全身像

性格

明るく人当たりがよく、面倒見のよい性格。

困っている者を見れば放っておけず、年下や経験の浅い冒険者にも気さくに世話を焼く。

一方で飽き性でもあり、興味を持ったことには夢中になるが、熱が冷めるのも早い。

個性

高額報酬の危険な依頼を単独でこなす一方、無事に帰還した夜には酒場でリュートを奏で、弾き語りを楽しんでいる。

剣士としての張り詰めた姿と、酒場を明るく盛り上げる親しみやすい姿の落差が、リンを強く印象づけている。

特技

趣味であるリュートの弾き語り。

冒険者ギルドの依頼を終えた夜には酒場へ立ち寄り、客たちの前で歌うことを習慣としている。

能力・スキル

《氷旋流》剣術を使う。

教わった構えや足運びを短期間で身につける、優れた理解力と身体感覚を持つ。

見た目

薄紅色の長い髪を高い位置で結い上げた、快活な印象の若い女性。

頬を縁取るように垂れた髪の奥には赤紫色の瞳があり、普段の明るい表情の中にも、剣士らしい意志の強さが見える。

白い長袖の上衣に、濃褐色の革製胸当てと籠手を身につけている。《氷旋流》の流れるような体捌きと素早い足運びを妨げないよう、重い鎧は避け、身体の要所だけを革装具で守る軽装を好む。

腰には依頼に必要な道具を収めた革袋をいくつも下げ、右腿にも小型の収納具を固定している。足元には膝下まで覆う丈夫な革製の長靴を履いている。

細身ながら、長年の鍛錬によって手足はしなやかに引き締まっている。背には愛用の長剣を負い、速さと身軽さを優先した装備で全身を整えている。

経歴

タレンフォール要塞公国の山間部にある、人口わずか八十人ほどの村チップトン出身。故郷には現在、母と二人の妹、一人の弟が暮らしている。

リンの父は剣術流派《氷旋流》の使い手だった。その腕前を公国政府から認められ、首都シャールカタフへ招かれてからは、騎士たちの剣術指南役を務めていた。

普段は首都で暮らしていたため、父がチップトンへ帰ってくる日は決して多くなかったが、リンはその日をいつも心待ちにしていた。家族とともに首都を訪れた際にも、必ず父のもとへ会いに行き、限られた時間を何よりも大切にしていた。

やがてリンは、自分にも剣術を教えてほしいと父に願い出る。当初、父はその申し出を認めようとしなかったが、何度断られても諦めず、根気強く頼み続けた。

父は、何を始めても長続きしない娘がいずれすぐに飽きるだろうと考え、試しに木剣を持たせた。ところが、物覚えのよいリンは教えられた構えや足運びを次々と身につけ、短期間で目覚ましい上達を見せた。

それ以上に父を驚かせたのは、飽き性だったリンが剣術の稽古だけには夢中になり続けたことだった。娘の熱意を認めた父は、やがて《氷旋流》の技と心得を本格的に教え始めた。

稽古は決して甘いものではなかったが、リンにとって父から剣を教わる時間は苦痛ではなかった。大好きな父と同じ剣を振り、同じ時間を共有できることが、何よりの喜びだった。

しかし、神聖オルディアン帝国との国境で小規模な武力衝突が発生し、父は公国軍から招集を受ける。リンと家族に見送られ、戦地へ赴いたその日が、父の姿を見た最後となった。

戦いが終結した後も父の遺体は発見されず、公国は状況から戦死したものと判断した。だが、リンは今も父の死を信じておらず、どこかで生き延びている可能性があると考えている。

父の失踪後も、リンは《氷旋流》の鍛錬をやめなかった。彼女にとって剣術は、戦うための技術であると同時に、父から受け継いだ大切な絆でもあった。

いつか父を捜し出し、再会したときに成長した姿を見せるため、ひたすら剣を振り続けた。その後、家族の生活を支えながら父の消息を追うためにチップトンを離れ、首都シャールカタフを拠点とする冒険者となる。

現在は首都の冒険者ギルド本部に所属し、得た報酬の多くを故郷の家族へ送っている。高額報酬が設定された危険な依頼を優先して受け、依頼先で父につながる手掛かりが得られないか各地の情報にも目を配っている。

特定のパーティには所属せず単独で活動しているが、若くして冒険者ランクBへ到達している。

関連人物

父、母、二人の妹、一人の弟。

関連国家・組織

タレンフォール要塞公国、首都シャールカタフ、チップトン、冒険者ギルド本部、神聖オルディアン帝国。

登場話

未設定。

備考

特定のパーティには所属せず、単独で活動している。

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